Sasada

夜明けまでバス停でのSasadaのレビュー・感想・評価

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)
3.0
実際のホームレス殺人事件から着想を得た作品だという。
いかにもリベラルな映画人の作品という感じで、コロナ禍で皺寄せを食う弱者たちの苦しい生活が紡がれる。

“正しさ”って“1人で何でもできること”じゃないんだなーと思う。弱みを他人に見せ頼り、何なら迷惑をかけることだ。その意味でああいうエンディングなのは妥当な気がする。

「あんたみたいな若い人がこんな目に遭うのは、俺たちの世代のせいなのかな」
「そんなことないです」
ってやり取りがあるんだけど、いやあんたらのせいでもあるだろって思っちゃうな。
焚きつけるだけ焚きつけて楽しんでおいて実際に手を汚すのは彼女たちとか、普通にグロいけどな。

わたし自身もリベラルだと思ってるけど、Twitter内でハッシュタグつけて盛り上がって何かやった気になるあの「高みの見物感」があって少し辛かった。
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