パピヨン

窓辺にてのパピヨンのレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
4.3
監督·脚本の今泉力哉では「街の上で」「あの頃。」と遭遇済みです。
本作品でも今泉ワールド炸裂で 言葉のスペクタクル·感情のサスペンス·表情のコメディーって感じかな。
フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は妻で編集者の紗衣(中村ゆり)の浮気に嫉妬や怒りを感じることが出来ずに思い悩みます。注目の的の高校生作家久保留亜(玉城ティナ)とその彼氏水木優二(倉悠貴)との間にも若いが故のすれ違いもあります。紗衣の不倫相手で人気作家の荒川円(佐々木詩音)にもリハビリ中のスポーツ選手有坂正嗣(若葉竜也)にもいろいろあります。
愛すること好きになることを深く考察する 143分ですかね。多少なり歳を重ねたり 恋愛を経験すると逆に素直になれなかったり 臆病になったりするものでしょうか?最後の最後に茂巳は一番若く真逆の人間性である優二にさとされた感じでしょうか?自分のことを「フィクション!ファンタジー!」呼ばわりされたのですから。幼い優二の恋愛観が一番マトモに思えますから。
米津玄師のレモンが 喫茶店のパフェが パチンコが 「人は信用することでしか繋がれない」と云う言葉が残りました。こんなスタイルのエンタテインメントを楽しめる人間の方が 自分にはフィットします。
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