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落下の解剖学のパピヨンのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.8
サスペンス / スリラー / 法廷劇 / 女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作 / アカデミー賞5部門ノミネート と本作品の華々しい事前情報を胸にスクリーンに向かった多くの方が「うぅ~?」って「肩すかし」を喰らったのではないでしょうか。そしてその大きな要因の一つに予告編があると思います。ハラハラ·ドキドキ謎解きサスペンスを強く感じさせてましたから。
でも本作品を鑑賞した後に残るのは何とも云えない霧に包まれたかの様な結末と その後の無罪を勝ち取った母親と 視覚障害をもつ少年の人生でしょうか。
やはりこの“脚本”は間違いなく絶品であり 法廷で暴かれる転落死した夫と嫌疑を掛けられた妻の壮絶な言い争いは 人間の尊厳をも十分に傷付けるための計算された“最悪の言葉のチョイス”でした。これも評価に値することなのでしょうかね。
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