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カラオケ行こ!のatsukiのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.5
限りなく恋愛に近いブロマンス。合唱という協調性において技術と量が一定値を超えていれば、そこに必要なのは愛である。愛は与えるものと君を見てて思った。そうして変わりゆく町と声。あとすこし残されたソプラノの歌声は、変わり果てるものへの鎮魂歌。できあがる大型ホテルと喉仏。雷雨の出会いから特殊効果まみれの日光に照らされた3年後の誘い。狂児の後姿と電話越しに聡実の不在の声。残るものはタトゥーや名刺の名前(と、原作における卒業文集)。山下敦弘のセカイに生きる人物たちの愛おしさだけで満足。齋藤潤のリアクション、芳根京子の性格と身振り、副部長や和田の憎めなさ、ほかの合唱部員も、エキストラたちも、みんな可愛い!
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