atsuki

哀れなるものたちのatsukiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.0
処女喪失でモノクロからカラーへ。だいたいぜんぶ魚眼広角ズームイン/アウトのなかで、婚礼の内側の切り返しがいい。入口と祭壇でカットバックされるからこそ、バージンロードという距離の消失。ここで勝負は決まっていたはず。将軍との距離(向けられた拳銃)はエマ・ストーンが歩み寄り、仕返すことで解消しようとする。

フェミニズムがあーだこーだとかランティモスの世界観とはいえ、140分はいくら何でも長すぎる。エマ・ストーンの”驚くべき成長”の演技は見ものだけど、クルーズ旅行あたりから退屈になるのも、やはりとてつもない速度で知識を身につけていくためか。
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