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カラオケ行こ!のcottonのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.2

原作未読なこともあり「カラオケ行こ」の台詞が思っていたのと随分違って、序盤からかなり引き込まれる。関わりたくないけど気になってしまう、その後の聡実くんからお誘いも。

合唱部と映画を見る部、放課後のカラオケも気付けば彼の居場所となっていく。一方通行だったのに炒飯の注文が2人分になっていて嬉しかった。
家に着きましたの連絡、買い直しても変わらない傘に鮭の皮、歌いやすい曲を選んであげること、お守りだって形は違えど誰かを思う愛である。
冷静で大人びた聡実くんもどこまでも中学生であることが分かるシーンは勿論のこと、上手く言えないけど、聡実くんと過ごす狂児が本当にちゃんとヤクザなのがまた良かった。聴き馴染みのある紅の、歌詞の和訳が新しく沁みる。

こんなに肩を震わせてしまう映画も久しぶりで、2人の会話と空気感が好きで、悩みごとが尽きない毎日にお守りをもらったかのように元気が出た。

紅だァーー!
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