歌は個性。
【感想】
合唱部の部長を務める中学生と、カラオケ大会に向けて熱心に練習するヤクザの話。
合唱とカラオケが対照的に映る。歌を合わせる合唱と、自由に歌うカラオケ。
ヤクザ達が自由に、楽しく歌を歌っているのを見ると、忘れかけていた取り戻す思春期の少年。
歌い手が異なることで、歌への印象も変わる。歌うのが上手くても、下手でも、楽しめるのがカラオケの魅力。
綾野剛、齋藤潤、リトルグリの「紅」、みんな違ってみんな良い。
合唱部の自分。家にいる時の自分。映画をぼんやりと観る自分。何やっても、少年の気持ちは上の空。
しかし、ヤクザに歌を教えて、彼らが頑張る姿を見ていると、気持ちが昂ってくる。
誰かが頑張る姿を見ると、自分も勇気がもらえる。初めは下手だけど、練習するにつれて上手くなっていく。壁に打ちあった時には、そういう初心の心を思い出すことの大切さを学べる作品でした。
2025年 45作目