いわゆる娯楽映画なのに、不思議となんか生きる勇気をもらえた。
まずは高いとこ超怖い。低予算とは到底思えない地上600mの高さ表現が凄すぎてびっくり。そしてシチュエーションスリラーとして、ちゃんと過酷だし、つらいし、時に痛いしで、ジャンル映画とはいえ、意外と軽い気持ちでは観れない1本。
主人公たちは、いわゆるスリル狂というか、怖いものしらずで危険に挑んで取り返しのつかなくなる、まぁ自業自得の人種なんだけど、降りるまでの展開がとてもアツいので、だんだんと応援している自分がいた。これまで危険に挑戦してきたガッツと身体能力がなければ、こんないいアクションも見れないしね。
そして、後半意外な展開もあり、こういうシチュエーションスリラーとしてはよく考えられているなぁと感心。夫を亡くして、生きる希望を失っていた主人公が、なんとしても生き抜いてやるんだという意思のもと起こす行動は、全然綺麗事でもなく、結構エグいのだけど、なんか美談的着地にまとめられるより全然好感持てたし、なんか頑張ろうって思えた。面白さ、わかりやすさ、そしてちゃんと期待したものがみれる裏切られなさという点で、かなーり満足の1本だった。
