このレビューはネタバレを含みます
テレビ塔にもってくまでの展開が面白くなかった。けっこう無理やりな感じ。
コメントでもチラホラあるけど、自分を変えたいと馬鹿なことしちゃって、それで窮地に陥るなんてのは、いくら主人公の悲劇性とか被害性を描いて盛り立てようとしてても、「まあ自業自得じゃない?」で済んでしまうので、なかなか難しい。親友の足のタトゥーの話とかも、主人公の可哀想感を出したかったんだと思うけど、浮気の証拠をタトゥーにしちゃうとか、普通にめちゃくちゃヤバいやつだし。鉄塔登ろうと言ったのもこの親友だし、ホンマに友達なん? どこがええの? って共感できなかったなぁ。親友には、主人公を見下す気持ちが、当時はあったってこと? それはそれで、やっぱやべえ奴じゃん。
やべえ親友が実は死んじゃってて、主人公の幻覚で、それに気づいた主人公が主体性を獲得するって筋書きも、けっこう使い古されてるしなぁ。
溌剌とした、でもどこかいやーな感じのリア充爆発親友が、むごたらしい死体晒してハゲタカに食われてるところとか、謎にグロかったし。
この映画の監督が、リア充とか、浮気してるやつらとかに、なんか恨みでもあるんか!? ってくらい、浮いてるシーンだと思った。
うーん、こういうワンシチュエーションのスリルものって、設定が難しいよなぁ。