真田ピロシキ

THE WITCH/魔女 —増殖—の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)
1.5
恥ずかしくて悶え死ぬ。前作もこの監督の代表作である『悪魔を見た』も同じで話に何の現実感もない。正確に言うと実写で表現するに当たってのリアリティを擦り合わせていない。深夜アニメの話で深夜アニメの表現。なんか訳のわかんねー秘密施設が映りやたらと血がぐちょぐちょ流れてオットナーなビジュアルみたいな〜鶏を締め殺すような高音ボーカルのアニソンJ-POPが流れてそうな雰囲気。失笑したのは超能力者とは別のスーパーソルジャー部隊で劣等種がどうとか言われてるんだけど、その女隊長が単身敵陣に突っ込んで制圧してタバコ吹かしてて何これ?アニオタの考えるハードボイルド?部下から貰った高級タブレットを動画再生にしか使わないのもすっげー渋いと思ったんだろうなー見せ方次第では格好つくんだけどさ、こんな虚淵玄みたいな内容じゃ臭すぎて鼻が曲がりそう。『寄生獣 ザ・グレイ』のチーム長のようなのなら良かったんだけどな。主人公の超能力女は前作のキム・ダミをほぼトレースした見た目は地味娘で中身はスーパーウーマン!それじゃマズイと思ったのか個性をつけられておりとっても食いしん坊の天然ガールだよっ❤️今時こんなんコテコテすぎてオタクアニメですら躊躇うわ。一体私はどうしてこんなダサい映画を見てるんだ。アクション描写はビュンビューンとエフェクトで飛び回るばかりでつまらない。サイコキネシスで動き止めるのもありきたりで、相手が神妙な顔して止まってあげてるだけのコントにしか見えない。ドラゴンボールみたく人が吹き飛ぶのが一瞬楽しかっただけ。キム・ダミは最後の10分くらいに少し話して終了。何の見どころもない眠気と戦うだけの映画だった。韓国バイオレンスさえあればこんな幼稚な映画でも満足なんですか?似たような映画の『ハンナ』がどれだけまともなのかがよく知れる。