天下の超かぼちゃ王大将軍

イコライザー THE FINALの天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.8
「もはやホラー」

観る前にそもそもトピックがあって、

①マイ・ボディガード以来、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングが共演
②音楽がハリー・グレッグソン=ウィリアムズから変更

と、楽しみと心配を抱えつつ観た。

で観て、一回レビュー買いて、ほぼほぼエンター押したら終わりという所で操作ミスでブラウザリロード入って全部消えた。

( ゚Д゚)ハァ?

もう一度同じものは書けない。失われた時は戻らないし、現実の今の状況でなんとかするしかない。

それが本作の本質でもある。

本作はテイストが大分変っている。

その主な原因は、デンゼル・ワシントンの年齢でアクションをどう撮るかだったんだろうと思う。

デンゼル・ワシントンは今はもう68歳。
撮影当時が何歳か分からんけど、少なくとも65歳とかそれくらいやろ。

65歳とすると・・・、そう、今季、阪神を38年振りの日本一に導いた、岡田彰布監督くらいの年齢でアクションをやるという事だ。

パインアメ舐めながら、勝利記者インタビューでもふーふーゆーとる年齢や。

出来んのか!

そらむりやんかおーん。

本作はその無理な答えとして、演出面を大幅に変えた。

アクションをホラーテイストにしたんよね。

マッコールさんがアクションをするのは冒頭くらいなもんで、
ほぼほぼファントムムーブをかまして気付いたら死んでて、死体がばいーんって出てくる感じ。

もうほとんどジェイソン。ステイサムじゃないん方の。

まぁこれは致し方ないかなって気はするし、マッコールさんの存在がヒーローから処刑人に変った感じがあって、これはこれで悪くは無いと思った。

加えて舞台はイタリア。

それらを踏まえて、音楽はハリー・グレッグソン=ウィリアムズから変えたんかもなって思った。
まぁ断ったのか変わったのかは分からんが。

シナリオ的には雑。
そこも含めてホラー感が強くなったなぁ。

ロシアンマフィアでももっと丁寧にやってたよなって思うわ。
イタリアンマフィアの雑さには。

まぁけど、結局全体をホラーテイストにした事で、そこもなんか雰囲気で押し切れる感はあった。

個人的には1作目の方が好きではある。

あれは草の根的な世直しのヒーロー映画なんよね、結局。世直しってかリベンジかな。
民衆側の。

ヒーロー映画なんよね。

いくら暴力的であっても、主観的な感情を沸き立たせ、仕方がないだろおらぁ!あっちが悪いんだおらぁ!って感じの感情論の爆発。

こういう部分はハリー・グレッグソン=ウィリアムズの音楽が合ってる気はする。

これが本作はホラーであり、ただ、敵役ではない分、ちょっと客観視が強くなってるというか。

そもそも、1作を超えて、マッコールさんという存在、キャラクタは人間性を喪失してる所はあって、人間性ではないかな、地位的なもんで、キャラが強くなりすぎた。

ここをブギーマン化して、ヒーローでは無く処刑人にした本作のアプローチは割と面白味があったと思う。

まぁ、1作目の方が好きやけど。

まぁね。

ワイはマイ・ボディガードが人生No1映画で、これはもう死ぬまで変わらないし、
トニー・スコット監督が人生No1の映画監督である事ももう変わらない。

日本で一番ワイがマイ・ボディガード好きで、トニー・スコット監督信者だと思ってる。
そんな日本一のマイ・ボディガード好きとして、トニー・スコット監督信者として、
デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの共演はエモいもんがあった。

時の流れよ。

あのちっちゃかったダコタ・ファニングがもう立派な。

この時空を超えた感じの楽しみは、マイ・ボディガード好きの特権でもある。

観てて、手持ちのBDでマイ・ボディガード観ようか迷ってるわ今。

まぁ正直、もっとガッツリ絡んで欲しかったという気はする。
メインストーリーでね。

それでデンゼル・ワシントンの後継がダコタ・ファニングになってイコライザー続いたらおもろかったけど、それは流石にか。

まぁ当初のレビューとは若干変わったけど、面白かったよ。