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イコライザー THE FINALのエーコのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.7
作品を経るごとにどんどん上映時間が短くなっている。初期のオリジナリティや、散文性は後退していく代わりに、ジャンル映画としては磨きがかかっている。

蔵にあった埃の被った陶器を、磨いて店頭に並べたような印象は拭えないが、よくできたコテコテのジャンル映画だった。

ショバ代を払えないでいる魚屋の亭主が虐げられているパートが簡潔ながら効果的で、どの映画にも出てきそうなイタリア・マフィアを「憎むべき悪党」としてきちんと仕立て上げていた。
というよりもむしろ重要なのは、デンゼル・ワシントンとチンピラマフィアたちの視線がいつ殺し合いに発展するのか?、というサスペンスの方なのかもしれない。聞こえてくる悲鳴、大きな音、民家の前でたむろするガラの悪い男たち。それを気にして立ち止まり、振り返り、にらみつけるデンゼル・ワシントン。
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