エーコ

カード・カウンターのエーコのレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.9
カチコミに行こうとする若人をいさめる主人公像が、ポール・シュレイダーの映画としては新鮮だった。

役者のオーバーアクトや逸脱した動きを許さない、理知的で低体温なショット(U.S.A!を連呼するギャンブラーが、低体温さを強調する)の連鎖の中に、サイケな音楽やショットが紛れ込んでくる。

私が見た初めてのシュレイダー映画は『キャット・ピープル』だったんだが、あれは一体何だったんだ?と思うくらいに、見せないことで想像力を掻き立てる脚本になっている。
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