カオリ

丹下左膳餘話 百萬兩の壺のカオリのレビュー・感想・評価

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)
4.3
- 十年かかるか二十年かかるか、まるで敵討ちのようなものだ。

山中貞雄監督作品で現存する3本のうちの1本。
それまでチャンバラものとして人気のあった丹下左膳を主人公に、擬似家族が織り成すホームドラマ風人情喜劇。

滑稽で人情でホームドラマで落語的で…めちゃくちゃ好きなテイストな時代劇でした。

大河内傳次郎のクルックルの立ち回りは素人目にも見ているだけで楽しくなるし、作品全体のテンポも計算されて作られているのがよく解る。

本物のエンタメ名作品というものは、1世紀がたとうかというくらいであっても面白いものなんですね…
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