カオリ

瞳をとじてのカオリのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.7
楽しみにしていたビクトル・エリセ監督の最新作
まず結論…なんですかこれ…めっちゃくちゃ良かった好きですた。はい。

記憶を巡る【人生】と【映画】の物語…

劇中劇で始まり劇中劇で終わる入れ子の構造となっており、これは私が好きなやーつ!
さらに、この劇中映画のタイトルが『別れのまなざし』
失踪した俳優に「行方がわからなくなっている娘を探してほしい」と依頼をするシーンから始まる。…つまり物語自体も入れ子になっている。
本編ラストでは『瞳をとじる』のですから✨️

アナの台詞だったり、転機となるシーンでの所作、など、細かなところまでも、「くぅ!」と唸りたくなるような痺れる演出が堪らなかったです。
常に波音と風音が鳴りスクリーンから漂い吹いてきていそうな画作り…まるでスペインに居るような気持ちに。(行ったことないけど)

あとはワンコのカリ!めっちゃくちゃ賢くてめんこくて帽子まで被られたらもうメロメロです。この子が居る生活はプライスレスでしょう。名演技すぎて釘付けでした。

門前たたずみシーン、結んでみるシーン、壁塗りシーンがお気に入り。
設定にもカットにも一切の無駄がなく、とてもキレイ。
人物や犬、背景の演出や距離感も素晴らしい…。

ぶっちゃけ、集中力激弱な私は、3時間という尺に若干ビビりながらの鑑賞でしたが…まったく長く感じなかった。至高の3時間でした…。
眠くなったというレビューが多いようですが私には合っていたのかなぁ🔱
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