最近、子どもの無垢だからこその危うさを描く作品が多い。
「Close」「イノセンツ」、邦画でいうと「怪物」もそうだ。
今作はまさにそれが主題。
完全にポスター見ると
一夏の素敵な恋的な雰囲気を醸し出してる。
前半は少しばかりだけど、そう。
思春期の性の目覚めと共に、
少し年上の女性にときめいてしまう少年。
夏のその暑さはそんな彼の少しばかりの興奮をうまく表してくれる。
でも、その恋に夢中になった挙句、
ちょっと大人ぶってみたり、酒を飲んでみたり、見栄張って嘘ついたり、不安に駆られて突飛な行動に出たり、
まだ自分をコントロールできないこの思春期というときはある意味怖い。
その怖さは映画の中で終始漂う死の匂いと隣り合わせ。
いろんなものが壊され、自分も壊れるかもしれない。
そして、どこか「死」というものに憧れも抱くのがこの時期。
そんな「死」と反対に映される映画の中の景色はとても綺麗。
その真反対のものが目の前に映されるこの空気感は映画の醍醐味だなと改めて感じた。
それにしても、子育てって難しそう。