このレビューはネタバレを含みます
中2程の年齢の少年が湖畔に住む年上のお姉さんと過ごしたひと夏の思い出を描く青春映画。
じゃないよね!?これ。。。
以下、考察でもなんでもない個人的な感想です。
初っ端から、部屋の中にずぶ濡れのクロエらしき人影が現れ消えてしまう。
その後もクロエと過ごす日々が描かれるが、クロエの発言や行動は死を連想するものばかり。そしてバケツに浮かぶ水死体人形。
そこでクロエは既に死んでいると思った。
しかし、その疑惑もクロエが帽子のイケメン達と会話をする事で薄れていくも、誰かが死んでいる説が拭えない。
今度はバスティアンが死んでいる説はどうだろう?
クロエとしか会話をしない様に見えるバスティアン。しかし、よく見ると弟とも会話をし、帽子のイケメン達とも会話をしている。
バスティアン死んでいる説も違う。
でもおかしい。この映画は何かがおかしい。
そんな事を思いながらのクライマックスで今度こそバスティアン死亡。これは間違いない。だがおかしい。違和感がある。
まず、ラスト直前にクロエを追いかけてキャンプへ行ったのはバスティアン達が家に帰る前日の夜。
そして、その翌日に家族は湖へ立ち寄りバスティアンの死亡現場へ献花する。
この違和感。葬式は?死亡現場に置かれている花とか古過ぎない?
そしてラストに霊となったバスティアンがクロエに会いにいく。すると湖に向かって黄昏ているクロエ。気になっていた違和感が何だったのか一気にわかった気がする。
クロエの髪にメッシュ(インナーカラー?)が入ってる。
途中途中でクロエの髪にメッシュが入ってるなあと感じたり、感じなかったりの違和感。
これ、ラストで家族が湖に立ち寄った時ってバスティアンが亡くなってから1年くらい経ってないか?
だから、この本編ってバスティアンが生きていた頃のシーンと、霊になったバスティアンと遊ぶクロエのシーンの時系列をごちゃ混ぜにしていないか?
バスティアンが生きている頃のクロエは黒髪。亡くなっている頃はメッシュ入り。
最悪はあのキャンプのメンバー全員死亡説。
なんて事を思いながらそのうち2度目を見てみたい映画でした。
戯言はこれくらいにして、歳上のクロエに憧れるバスティアンが強がったり背伸びしたりする甘酸っぱさ。二人の様々な表情が見れるイベントの数々。それをとても綺麗な映像で描かれていき、こんな夏休みが羨ましくなるほどキラキラと輝いていた。
それだけで本当に素晴らしい映画。