湯

ファルコン・レイクの湯のレビュー・感想・評価

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)
4.1
14歳の少年と16歳の少女の、ひと夏のお話...と書くと、淡い恋愛映画のようだけど、全編に漂う不穏な感じや画作り、思春期の性への衝動や死生観など、青春とエロスとホラー味が混ざり合ったような独創的な作風が目を引いた。

タイトルの通り湖(水)が印象的なカットが多く、美しくはあるが、湖というより沼のような雰囲気があり、底が無いのかも...と思わせる画作りが、少し不気味な世界観を引き立たせてると感じた。飲み込まれるような森の描写も印象的。

2人とも若過ぎるゆえの行動が危うくもあり、『駄目だよ〜』と嗜めたくなってしまう。

カオナシや進撃の巨人(?)は監督の趣味かな。と思ったけど、ジョゼフとサラは実は2人ともアニメが好きなのか...?と思わせる。本当はそういう話をただ、したかったのかもしれない。考察の余地があって良いね。
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