もじゃ太郎

レジェンド&バタフライのもじゃ太郎のレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.7
東映70周年記念の威信をかけた作品。
織田信長を主人公に添えながら、桶狭間の戦いや長篠の戦いなどの歴史的戦ではなく齋藤道三の娘濃姫との夫婦愛にスポットを当てた挑戦的映画だった。

終盤の展開はラブストーリーなのにどんでん返しな感じがあったのが意外で良かった。ただ、最終盤のために3時間近く描く必要あったのか理解に苦しむ。
新しい織田信長像を提案しようとしたのだろうが、見終わった後、結局何を描きたかったのかよく分からなかった。信長が単独で顔だけ抜かれることが多々あったが、演技力がイマイチで心情描写がいまいち追いつかなかった。良かった点としては、キムタクが少し一本調子の演技に感じたが、信長の直情感が出てて良かったと思う。
あと、メインキャストの歴史的な方言に違和感。一方で丹波や秀吉や家康などの脇役はかなりハマってて良かった。