もじゃ太郎

ゴジラ-1.0のもじゃ太郎のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0
総じて良かった。
①設定を戦後まもない日本に置き、軍事力に制約を課し、緊張感を増した展開になっていていた。機雷撤去という仕事を通してゴジラに出会うという自然な導入だった。
②「ゴジラ」を通して人間の成長、生きる力強さを描けていた。直近の「シンゴジラ」にはなかつた市民視点のゴジラだった
③これまでの「ゴジラ」より躍動感があって良かった。ゴジラを見せるまでに電車や人を薙ぎ倒して行くところや、振り返るとゴジラがいる、という恐怖を上手に表現していた。
④伊福部先生のテーマの使い所も、とても良かった。これまではゴジラの恐怖感を煽るための音楽だったが、今回はタメに貯めて大事な作戦執行シーンで勇ましく使われていた。

一方でお涙頂戴な展開がイマイチなところがあった。あと、序盤の飛行機のシーンがカット多すぎて違和感があった(古い作品に対するオマージュ?)。