もじゃ太郎

モリコーネ 映画が恋した音楽家のもじゃ太郎のレビュー・感想・評価

3.7
『アンタッチャブル』や『ニュー・シネマ・パラダイス』、『荒野の用心棒』シリーズなど映画音楽の巨匠が亡くなって2年。良い映画には素晴らしい音楽が付いているなぁと感心させられるたび、この方の名前を観て納得したのを覚えている。

その巨匠に関する映画ということで観た。内容はただただ彼の半生を関わった映画と共に振り返るもので単調だったので一般向きではない。映画というよりTVで少し長めのドキュメンタリー番組を観ている気分。しかし、いくつか彼について知ることができてよかった。例えば、今や映画音楽は確固たる地位を築いているが、50年前には映画音楽の仕事は作曲家にとって屈辱的で、彼自身も好きでやっていたわけではないこと。それでも『ニュー・シネマ〜』は楽しかったと語っていたのが印象的だった。
あとは、アカデミー賞でなかなか評価されず、しばらく経ってから名誉賞貰っていたこと。こんな巨匠もアカデミーでは評価されないんだなぁ。

ジョンウィリアムズやモリオーネらが映画音楽の価値を高めたと言っても過言ではないのだろうと思う。新しい価値を作り続けて評価されるってカッコいいなと思った。