信長と濃姫の想いが丁寧に描かれていた。
結末を知ってるからこそ、この恋は悲恋に終わるのだろうと思いながら観た。しかしそんな単純な話ではなかった。
最初は互いに嫌いあっていた男女がお互い意識し始めて愛になる。
たとえ時代劇でも恋愛を軸にすると流れはよくある恋愛映画だった。
ただこの映画は時代劇で時代背景とか当時のことを理解しながら観る必要があり普通の恋愛映画よりは難しい。
けれど、この時代に何があったのか、二人の立ち位置や、時代の移り変わりを信長の天下統一を通して丁寧に描いていて、決して説明的ではないのに、自然と時代を理解し話に集中できた。
正直、観た理由は木村拓哉と綾瀬はるかが主演ということで二人の恋愛映画を見たかったら。
ただ二人は有名すぎて信長と濃姫として観れるのかと自分の中ではキムタクはキムタクで、どの役でもそう。
もちろん「キムタクだなぁ」「綾瀬はるかっぽいなぁ」と思う瞬間があったけれど年齢ととも表情や雰囲気が変化していく所は驚ほど信長だった。
個人的には水沢氷魚演じる明智がとても印象深かった。あの鋭い目が今も残っている。なにより、誰が演じているのか途中まで確信出来なかった。それくらい雰囲気がかわっていた。
他の俳優陣もいつもと雰囲気が違う、クレジットを観た今もう一回だれが誰を演じていたのかしっかり確認しながら観たい。
