仕事で宿泊にきた女と、宿泊先のミスなのなダブルブッキングで泊まりにきていた男と、との宿泊先のオーナーでセクハラでお金に困っていた映画監督の男と、その家の地下にいたヤバいやつの話。
…バービー観るつもりだったんだけどな。
ジャンプスケア多めだし、ゴリゴリのホラーかなと思って観ているとどうやら風向きが違う模様。そして観賞後にはなんとも言えない気持ちになりました。
「バクラウ」とか観たときの感じに近いかな。中身は全然違いますが。
で、物語の概要の把握が難しいので、考察をいくつか拝見。なるほど。良くできたストーリーとしっかりとしたメッセージを持った映画だったのですね。すっきりしました。
監督の方はもともとコメディ出身ということで、ジョーダン·ピールっぽい作風が近い印象。決定的に違うのは単純な面白さのベクトルというか。私個人としてはジョーダン·ピール作品の方が申し訳ないけど好み。でも本作もなかなか。
ストーリーの二転三転具合ももちろんですが、主題を咀嚼出来れば一つ筋の通ったシンプルなシナリオだと思います。タイトルも良き。
わざとB級っぽく作ってる感ありますが、演出の工夫等が活きていて完成度は高いかと。
観た人同士での考察は盛り上がれますが、多くを語れないタイプの映画なので人にオススメしにくいのが難点です。
あと、しっかり怖いしグロいので、そういうのダメな人も向いてない。
というわけで、内容ほとんど知らない方が楽しめるタイプのホラー映画と社会風刺の一面があるヒューマンドラマのハイブリッド要素もある映画です。
百聞は一見に如かず。騙されたと思って鑑賞してみたら意外とハマるかも。
2024年 43本目