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女経(じょきょう)のleylaのレビュー・感想・評価

女経(じょきょう)(1960年製作の映画)
4.0
名監督×名女優による3つのオムニバス。

時に強がり、時に男性を求めながら、一人で強くたくましく生きている女性たちにスポットを当て、彼女たちの恋と幸せを追う。


●第一話 耳を噛みたがる女
増村保造×若尾文子

ホステスとして働く若尾文子がハツラツとしてて可愛い。決して幸せではないのに朗らか。当時、女性で株を買うのは進んでるだろうな。パンツスタイルにキュン♡


●第二話 物を高く売りつける女
市川崑×山本富士子

前半の山本富士子の妖艶な雰囲気と後半に見せるコメディ的な面白みのギャップがよかった。30分程度でクオリティが高い物語となっている。


●第三話 恋を忘れていた女
吉村公三郎×京マチ子

30代半ばになった京マチ子が麗しい。
女性の幸せとは、を考えさせられる作品。靄に煙る鴨川と京マチ子の後ろ姿が美しいラストシーン。撮影は宮川一夫でした。


3作品とも甲乙つけがたい。なんとも贅沢な100分でした。
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