ミステリパートは軽く、コメディパートは怠い。うまくいかない時の三谷幸喜映画みたいで、坂元裕二×Netflixの一発目はへーこういう感じになるんだとは思った。
「恋をしかけたことはなかったことにはならない」くだりはカルテットで描いた「唐揚げにレモン＝不可逆である」話に明らかに通じていて、人間の二面性に意識的なお話運びにもらしさは感じるけれど、いかんせん登場人物が多く散漫にはなるなと。
分かりやすい“坂元裕二節”を期待するなら木曜22時にやってるジェネリック坂元裕二みたいなドラマの方がその欲は満たせる。（あれはあれで問題のあるドラマだとは思うけれど）
吉田羊はずっと滑り続けていて、菊地凛子はずっと面白かったです。
