大分ひどい出来。離島医療の現実を描きながら、何の解決策も提示せず「自己犠牲で成り立っている欺瞞をいつまで続けるんだ。全員助けるなんて奇跡は起きないんだよ」。という問題提起を若手医師の涙の叫びに仮託させ、それに対して黙り込む島民。なにをするでもなく「俺はあきらめねぇ」と叫ぶ漁師に、結局は病気で満身創痍のコトーが立ち上がり奇跡で皆を救うっていう。
若い秀才の背中に島の未来を預け、彼のプレッシャーや心境に無頓着な村民。コトーに甘えて健康や命の管理を放棄する高齢者。「自分不器用ですから」を地で行き、コミュニケーション不全を放置する父親。さまざまな醜悪さが優美な自然の風景と美談で覆い隠されていく。
物語の作りも雑だし、なんで、今続編作ろうと思った?