テノール！ 人生はハーモニーの武倉悠樹のレビュー・感想・評価

　悪くはないけど、少し粗めの『Coda コーダあいのうた』ってところだろうか。いきなり才能を見初められオペラ座のスターダムを百足飛びくらいに駆け上がっていくシンデレラストーリー。その過程で、自分の中にある異なるアイデンティティ同士のコンフリクトがあったり、家族やコミュニティがしがらみになったり。
　その百足飛びくらいの部分が、映画だからっちゃ映画だからなんだけど、流石に少し入って行けないかな。アントワーヌは一体何ヶ月のレッスンで、国立のオペラ座の奨学金特待生のトップの座に君臨したのか。