きっと、自分達の妨害をものともしない娘カップルの愛情に感化された主人公達は再び心を交わすようになって、結局娘の結婚を祝福して、それに便乗して自分達もよりを戻すんだろうな〜〜。
という見る前の予想を1歩も超えてこない脚本。でもそれで良い。話で魅せるんじゃなく、主役2人で魅せるストロングスタイルな映画だと評価したい。パワーさえあれば変にこねくり回す必要なんてない。
ジョージクルーニーとジュリアロバーツの、互いにいがみ合う、しかし息は合っている腐れ縁的な空気感がめちゃめちゃ良かった。
特に、しょうもなくて情け無いジョージクルーニーが新鮮だけどハマってて良い。
南国のゆったりした空気感も良かった。それを壊さないよう、話もノンストレスで進んでいく。
パイロットの彼だけが可哀想で泣けた。ただまあ、パイロットなんてモテるだろうし、主人公達に比べて若いしで、悲惨さを低減する工夫はあった。可哀想だけど悲惨ではないくらいの感じに留めてある。
──その他、細かな感想。
画面がカラフルで良い。
いがみ合いの状態からスタートして、しかし息は合っている。もしかして離婚した元夫婦ってラブコメの主人公達として優秀なのか。
(2人を結びつける因縁や、不思議に息があってる理由なんかが全部「昔結婚してたから」で説明できる)