愛り

エゴイストの愛りのレビュー・感想・評価

エゴイスト(2023年製作の映画)
5.0
本当にとても美しかった。
素晴らしい愛の映画だった。
愛について哲学的に語られることはあるけれど、こうして映像作品として見ることができるのがとても至福だった。
エーリッヒ・フロムの「愛するということ」を体現した映画だったと思う。

パンフレットのインタビューも素晴らしかったので是非買っていただきたい。
1回目観て、パンフレット読んで、2回目観て、という流れがこの映画にはふさわしいと思う。

ハッピーエンドともバッドエンドとも括れない、ネガティブでもポジティブでもない、とにかく観た人がどう感じるか、観客にすべてを委ねるようなそんな映画、ドキュメンタリータッチなのもそういうことからきているのかもしれない。
人生を映し、それを見守り、感じる。
語り合っても面白いと思うし、1人で愛についてエゴについて考えるのもいいかもしれない。

ただひとつ言えるのは、愛とエゴはいつでも密接に関係していて、エゴは愛だということ。
愛り

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