MasterYu

シング・フォー・ミー、ライルのMasterYuのレビュー・感想・評価

2.8
ショーマンのヘクターがペットショップで見つけたのは歌うワニ。
彼はワニのライルをパートナーに舞台を目指すが、本番でライルがステージ恐怖症で歌えないことが分かる。
ヘクターは去り、アポートの屋根裏に取り残されたライル。
数ヶ月後、ある家族がそのアパートに越してきた。
孤独を抱える少年ジョシュは、屋根裏に潜むライルに驚くが、ライルの歌声を聴き、やがて心を通わせていく・・・。

字幕版鑑賞。
総じて色々と惜しいという印象。

1960年代に書かれた児童文学がベースとなっているようですが、もっとバタバタ感があってもよかったし、ドラマの部分も全体的に薄い。
2022年1月に劇場鑑賞した「でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード」とパターンとしては似ていますが、内容が薄いところも一緒。
せっかくライルが歌うという設定なんだから、歌唱シーンでもっとグッとくる演出をしてもらいたかった気がします。特にクライマックスはエモくない。

ハビエル・バルデムやコンスタンス・ウーが楽しそうに歌い踊る姿は良かったし、「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン 」のジャスティン・ポール楽曲は鉄板。ライルのキャラ造形もいい塩梅ながら、これらの素材を活かしきれていない気がしてなりません。
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