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山猫は眠らない9 ローグ・ミッションのShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.7

特殊作戦任務に疲れていたブランドン・ベケットは、〈大佐〉の口ききでCIAに転職、ロンドンの米大使館駐在員となった。3ヶ月後、国家安全保障省捜査官ゼロの依頼で、大規模な人身売買を裏でおこなう大企業CEOローラ・レイクを監視。彼女に買収されていた米国境警備隊トップ・クサマノを逮捕してしまう。だがクサマノは、レイクが自殺したことで無実を主張し釈放され、ブランドンは停職となってしまった。アメリカ国内で人身売買組織を摘発しようとしたゼロに協力するため帰国したブランドンは、証人メアリージェーンを保護することになるのだが…


「山猫は眠らない9 ローグ・ミッション」




8作目を劇場公開しておきながら、この9作目はソフト化すらせずに有料配信のみというSONYの手のひら返しにがっくりしていたんですが、やっとAmazonプライムで見放題になり、嬉しい限り。しかし、レビューは軒並み低評価。imdbのスコアもシリーズで最低点だし、「シリアスじゃなくてコメディ」「狙撃アクションじゃない」という不安な感想が並んでおり、期待値ゼロで臨むことにしました。

結果…


そんな悪くは、ないかな(笑)



今回、sniperとしてのブランドンの活躍が無いことで確かに「山猫」ではないんだけど、副題の「ローグ」の意味はしっかりありました。人身売買組織の実動部隊が小粒な悪党の寄せ集めみたいな感じで(おそらく元軍人でしょう)で統制が取れてないんですね。対して主人公側…ブランドンも停職となり、ゼロは身分証明を消されて組織からはみ出した存在=ローグとなっているのです。そして究極のローグである〈レディ・デス〉の助けを借りちゃうんですね。

ブランドンに見せ場はないけど、ちゃんと〈狙撃〉の新鮮なシーンは出てきます。敵と味方が実は同じ場所にいると判るショットに爆笑しちゃったな。敵スナイパーがポンコツすぎるのも笑えるし、まさかの「one shot.one kill」をアイツが決めるとは…の面白みもあって、結構笑顔で楽しめました。確かにシリアスでもクールでもなくて冗談みたいな作品だけど、8の続編としては楽しいし、10作目へのブリッジとしては及第。

うん、こりゃ10作目から新章としてずっと続ける気らしいや……泣。
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