北のスパイを探すKCIAの話。
KCIAの班長である2人の男の争いを軸に、スパイを探るサスペンスもあれば、派手にドンパチをするシーンもありと、エンタメ要素が強めの作りで楽しめました。
政治的な話もあるので、多少は韓国近代史のリテラシーが必要な部分もありますが、まぁ軍事政権時代の事を知っていれば問題ないでしょう。
個人的に驚かされたのは、豪華キャストの数々。
主演のイ・ジョンジェとチョン・ウソンの眼力対決も凄かったんですけど、ちょっとした脇役にスター級の俳優が出てくるので、ビックリしちゃいましたね。
この辺は監督も兼任するイ・ジョンジェのコネというか、友情出演だったのかもしれません。
一方、不満点としては、人物名がよく分からない事。
特に終盤は、誰の事を言ってるのか分からないシーンが頻発して、かなりストレスを感じました。
この辺はもうちょっと分かり易くして欲しかったし、話の複雑さよりも、主人公達が抱える葛藤にスポットを当てても良かったかなと思います。