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キュア ~禁断の隔離病棟~のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

怪しげな療養所に捕らわれてしまう男の話。

映像は美しいし、ロケーションやセットも豪華で、見応えのある映画ではありました。

ただ、2時間半もの長尺に話を膨らませたせいか、一体何を言いたい映画なのか、よく分からなかったなと。
舞台となる療養所の何が問題なのか分からないし、その上に200年前の男爵の話も語られるので、どこに注目して見れば良いのか分からなくなっちゃうんですよね。
何となく怪しい雰囲気だったり、時折入るショック描写はそれなりに怖いんだけど、話が散漫過ぎて物語には入っていけませんでした。

あとは、主人公が傲慢なキャラクターで、感情移入し難いのも辛い部分。
悪役に近いキャラクターなので、彼が酷い目に遭うと、むしろ「ざまぁ!」と思ってしまうんですけど、それで良いんですかね?笑

1つだけ嬉しい誤算があったとすば、ミア・ゴスが見れた事。
後の『X』や『パール』へと繋がる、ホラークイーンの萌芽を感じたと言いますか、彼女のファンならば一見の価値がある作品かなと思います。
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