SHE SAID／シー・セッド その名を暴けのmonoのレビュー・感想・評価

二人の記者がほんとにかっこいい、何度も怖かったと思うし
実態を追えば追うほど被害者が苦しんでいるのが伝わってきて
"これって本当に正なのか"的な気持ちになったことあるかもしれない。
パートナーが知らなかった時とかね。
それでも、追えば追うほど、目を瞑ることはできないと、強く胸に刻んでいったんだろうな。
なんか日本の現状があまりにあまりに酷すぎて、海外の主要な国ほとんどが隣の芝生的に思えてるんだけど
どこもおんなじだねって改めて。
改めて、人間って弱い生き物だなと。
あー私が死ぬまでには逆に退化しちゃってるかもなーなんて客観的に感じることもあれば
それを、ま、仕方ないか、と諦めるには
子どもたちの笑顔が苦しすぎるんだ。

"ワインスタインが何人くらいいると思う？"

権力者みんなそうでしょ、と思えてしまうくらいこの世は絶望に溢れてる。
それでも、
戦争したくない！と、ここに、こうして堂々と書いても捕まらない。
今のその平和はせめても守り抜きたい。

ジャニー喜多川のことにしても、ずっと昔に、犯罪があるとわかってそのことを呟こうとしても
私ですら"ジャニーさん、って書かないとなんか嫌な感じするかな…"なんてこと思ったりした。私ですらそれよ？
実際の被害者たちが、どれだけ苦しい思い、怖い思いをしてきたのか、
そんなの想像したってしきれない。
わからないよ。だから許してはいけないんだ、権力者の暴力は。
#metoo に声をあげた、全ての人にリスペクトを送りたい。

ついき
"ワインスタイン(他の加害者たち)の倒錯した性的嗜好、金と名誉と地位を得た人の行きつく先がそこなのか。"
という感想読んで
「あ、ほんそれ😭」的な気持ちに。

結局金と名誉と地位って、人間にとってめちゃくちゃストレスになってるんじゃないのかな。
(そして生理的欲求(睡眠、食事、性)を満たすことはストレス発散に繋がる)
(自分より弱い立場の人間を思い通りに"支配"することもその一瞬はストレス発散に繋がってるように感じるんだと思うけど(実際に快感はある。思い通りにことが進むというのも快感に繋がる。)そこから結局またストレスが増える。うーむ。依存症や〜。ペドフィリアや〜)

仕事していて、下の子に指摘した時
あ、そうなんですね、とすんなり受け止められる場合と、
はい、ごめんなさい、、、と自分を否定してしまってる姿を見ている場合とでは
私の疲弊度も違う。
悪循環に陥ってしまう場合もある。
本当に否定してしまう時がある。
権力ってそういうものよね、勘違いしてしまう。
先生、上司、警察官etc。親としての自分もそう。
人を対等に見れなくさせる力、それは権力を持つ側にとっても決して良いことなんかではないと思う。
誰のためにその力を使うのか。
そのことを理解する力と、実際に行動できる力はまた別なんだけど、まずは"理解"しないといけない。
権力を手にしたからといって、自分の尊厳が相手より上になることは
絶対にあり得ないのだから、
なぁーと思う。