shunsukeh

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのshunsukehのレビュー・感想・評価

3.0
この映画を観て、大きな権力を持つ者が繰り返すセクシャル・ハラスメントや性加害を起こす要因のひとつを思いついた。彼らが行ったことは彼らが支配する人間関係の中で共有される秘密となる。彼らが直接加害に及んだ相手はもちろん、彼らの側近や、被害者が被害を訴えた関係者等々。秘密を共有したということはその罪の一端を共有したことにもなる。その罪に関して、人は口をつぐむ。その秘密の中心である権力者は、それを秘密として共有する者を庇護し、そこから逸脱しようとする者を潰す。そのような選別と隷属のシステムになっていたのではないか。漠然とだが、野生動物の群れで起きている習性に近いのではないかと思う。しかし、現代の人の社会ではそのような抑圧は許されない。
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