ジュライ

奇人たちの晩餐会のジュライのレビュー・感想・評価

奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)
4.3
面白い。晩餐会は全然してないけど。
笑いの沸点高めの私も、普通に何度か吹き出してしまった。
「バカ」なコメディでも下品ネタには頼らず、あくまで洒脱なあたりがおフランス。

晩餐会の「バカをこっそりバカにする」という露悪的な趣旨が作中では最も毒っけのある部分で、作品全体で見るとあまり嫌味なところがないので、見ていて不快にはならない。主人公は確かに性格悪いけど、ピニョンのバカっぷりに延々と振り回されたら(しかも逃げ場のない自宅内で)、あの対応になるのもまあ分かる。
そして当のピニョンは、ぎっくり腰の主人公に対して序盤からすでに「欲しいものは?」とか聞いてたりするなど、弱ってる相手に親切な人だという描写をちまちま重ねてるので、クライマックスのシーンにも違和感がないのも良かった。

あと奥さんが美人でした。
ジュライ

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