美しい思い出になる10年を
不安に歩く私でしたね
(木下龍也「あなたのための短歌集」 より)
選択肢は多く、考える時間もある。傷ついてすり減る20代の日々を、未来のわたしが肯定してくれる話。
ウディアレンの「メリンダとメリンダ」的な、ある分岐点におけるAとBをどちらも描く映画。主演とプロデュースがリリ・ラインハート。
何かを選ぶために何かを捨てて、いくつもの枝分かれの先に私たちはいる。時に不安になるし後悔もするけど、正解も不正解もないし「わたしは大丈夫」だよと。シンプルすぎるきらいはあれど、その力強さが印象的で良い。