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宮松と山下のヒデオウのレビュー・感想・評価

宮松と山下(2022年製作の映画)
3.8
香川照之が生む余白を楽しむ映画
題名のシンプルさに惹かれて鑑賞

宮松(香川照之)はエキストラ役の俳優
時代劇のエキストラシーンから
出番が終わって
トボトボ歩きながら居酒屋へ
ビールを頼んで一息
からの襲撃シーンって
これもエキストラシーンやったんかーい
とエキストラシーンと現実と妄想が
入り混じり戸惑いを感じます

そこに元同僚の谷(尾美としのり)が登場
宮松は元タクシー運転手で
記憶喪失である事が判明
谷の誘いで妹に会いに行く事に

実家に住む妹夫婦
そこへ帰ってきた記憶をなくした宮松
この三人が醸し出す空気感
宮松に何かを隠しているような
何かを言いたそうな
そして思い出せない宮松
ここら辺の不穏な空気感は絶妙でした

記憶喪失中の朴訥な演技
煙草を吸うシーンの深み
劇中では直接的な説明台詞も無いので
香川照之の演技で感じとる映画
だが、それがいい
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