一度観たら忘れられない狂気のスマイル!
『X』の前日譚ということでパールおばあさんの若かりし頃をミア・ゴスが怪演。前作も『悪魔の沼』のオマージュまでしちゃったりして好きな作品でしたが、今回のほうが俄然良いですね。
まず画の可愛らしさ。パールの衣装ひとつ取ってもそうですが、真っ青な空や一見したらホラーとは思えないルック。とはいえそれに油断してるとトンデモナイ事になっていくわけですが。。
パールが生まれつき持っていたサイコの素質とそれを爆発させてしまった過酷な暮らし。それもあってかパールがついに殺しに手を染めてしまう一連のシーンでは妙に痛快さを感じました。
やっぱりミア・ゴスの顔の演技が全編通して凄くて、ブロンドの友人に独白をするシーンやラストシーンは特に強烈。しかもこれらのシーンでは聞き手の顔は抜かれないのでブロンドの彼女やパールの夫が一体どんな顔でパールの事を見ているのか想像が膨らみますね。本作が秀逸な出来なので三作目はハードルが高いと思いますが楽しみにしています!