大好きな作品だった。
ただ万人にはお薦めしない。ブラックでシニカル、下品な描写もある。
高校生のロバートは恩師の死をキッカケに学校を辞めてプロの漫画家(風刺画)を目指すようになるのだが…という話。
癖ありな人物ばかり登場するから、そこだけで笑いを誘うんだけど、根底にはかなりシニカルな作風を感じる。
能天気とはいえ夢見る少年をここまで突き放して描いているのは意地が悪い…
「お前は甘やかされたただの子供だ」
「才能もない負け犬であることを認めろ」
ロバートの父とウォレス、
社会的にも全く正反対の立ち位置の2人の台詞が皮肉にもロバートの現状の核心を突いてると思う。
ただ、ロバートの高校生という年齢と冬休みに起きた出来事ということでそこまで悲壮感はない。
いつか振り返った時の人生の1ページになりそうな話(だからファニーページか?)