九月

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSIONの九月のレビュー・感想・評価

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さすがに新たな発見や感動、新鮮さはなかったもののやっぱり気分が上がる。私はピーター3が好きすぎるので、冒頭のメッセージだけでも嬉しくなった。
ストーリーを知った上で肩の力を抜いて見ると、出演者みんなとても楽しそうに撮影に臨んでいたのではないかということが伝わってきて、さらに愛着が湧く。

追加された映像は、思っていたよりも多かった気がするけれど、何の違和感もなく繋がれていた。初めて映画館で観た時、唐突すぎて(デアデビルも全く知らず)何故そんなに強調されているのか疑問だった弁護士の話や、ピーター・パーカーの高校生活、初代とアメイジングなスパイダーマンの対談(鼎談)が増えていたような。
追加シーンも楽しかったけれど、意識が行ったり来たりして少し間延びしているようにも感じられたので、最初からこれを一本の映画とするのではなくて観たい人にだけあとから観せてくれたのがありがたい。

MCUのスパイダーマンは、背負っているものの大きさとは対照的に、見え隠れする子どもの無邪気さがとても好きだけれど、その上で彼に待ち受けている結末を思うと、ホームカミングとファー・フロム・ホームはもう以前観た時と同じ楽しい気持ちでは観られないと思う。

もっと楽しいバージョンでありながら、ラストの何とも言えない切なさや寂しさはより一層増していた気がする。
九月

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