ごとー

バルド、偽りの記録と一握りの真実のごとーのレビュー・感想・評価

3.3
2023/03/27
字幕翻訳
イニャリトゥ監督の作品は言語化できないけど映像もストーリーもなぜか好きになってしまいます。
今作は正直何度諦めてしまおうと思ったかわからないほど挫折しかけました…。
冒頭のふわっと浮く影や生まれてきた赤ちゃんを子宮に戻すところなど
本当に意味が分からな過ぎて困惑しました。
ただイニャリトゥ監督のインタビューを読んでなんとなく理解することで最後まで観ることが出来ました。
そしてラストまで観れば最初につながっていくという!
ラストで一気に好きになりました。

メキシコではアメリカ人として見られ、アメリカではメキシコ人と見られる。
どっちにも居場所があるようで、どちらにも居場所がない。
イニャリトゥ監督が抱えているものを吐き出すための作品だと思いました。

監督自身がバルドにいて、この映画を作ることでそこを出て新しい映画を作るぞ、という気持ちになってくれていたら嬉しいです。
ごとー

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