アヤネ

エターナル・ドーターのアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2024年16本目。
うーん、謎が多いおはなしだったな。大筋としては、母を亡くしたことを受け入れられなかったジュリーがその死と向き合って再生していく、というものなんだろうが…父と同じ名前で妻を失っているビルの存在や、母があのホテルの部屋で亡くなってるらしいこと、母と一緒のときは受付係とビルを除いていなかったはずの従業員がチェックアウト時には普通にいたり、そのときに他の客らしきひとたちもいたものの部屋の鍵はぜんぶ受付に揃ってたり(まぁこれはチェックイン前かもしれんが)、1階の部屋の幽霊?や3階からの物音など、結局解決されないままのことがめちゃくちゃ多く、全体通すとなんとも薄ぼんやりと不気味な印象の映画だった。まぁミステリーじゃないからぜんぶ解決する必要は無いんだろうけど。
エンドロールの曲とキャスト名とかのフォントがいかにも昔のホラー映画だからそれもあるよね。吸血鬼でも出てくんのかな、みたいな雰囲気だった。
いやでも泣いたけどねー!ママが存在してないなってのはわりと序盤でわかるけど、ケーキのシーンでそれを突きつけられるのはなかなかショッキングだった。
ママのためになにかしたい、幸せでいて欲しい、ってもう叶えようもない願いに必死になってるジュリーが痛々しくて可哀想で、でも自分が彼女の立場だったら同じようにあがきたくなるかもしれないと思うと、なんかひたすらつらかったなー。そのへんのひたむきさが静かに描写されてる様は見事だったなぁ。ティルダ・スウィントンらぶ。相変わらず美しくかっこよく可憐で素敵。あとルイの名演が光る。
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