アヤネ

ノクターナル・アニマルズのアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2024年40本目。
アマプラの見放題終了間近だから駆け込みで。開幕早々の掴みが強すぎてびっくりした。芸術って難しい…。
まぁ難しさもありつつ、芸術の美しさも溢れ出てたね。トニーの妻子が発見されるシーンはあまりに悲劇的なんだけども身を寄せ合う裸体は美しくもあった。そのあとに同じポーズのスーザンの娘と恋人のシーンになるから余計そう思うのかな。途中出てくる美術館やラストシーンのレストランも、なんというか、完璧に調和してる訳ではなくどこはかとないアンバランスさがあるんだけどそのせいで目が離せない、というか、上手く言えないけどそういう美しさがあってよかったなー。やっぱ難しいね芸術って。
スーザンの不眠が悪化して、赤ちゃんカメラのジャンプスケアからの会議の辺りとかは「なにこれこっからホラーになるの?」って不気味さをかもしてたけどそういうわけでもなく、ラストの余韻となんとも言えない救われなさは心に残るなぁ。個人的にはもうちょい答えを示して欲しい感じはあったけど。結局やっぱ「失ったものは戻らない」ってことなのかね〜。
実は小説の中のトニーのようにエドワードも死んでて、身近な味方(トニーにとってのボビー的な。名前だけ登場したクラークだったりしても面白いかも…)がスーザンに小説を送ったりメールのやり取りをしてたのかもなーとか、そんなことも考えちゃった。まぁそれだとエドワードかわいそすぎるから彼には生きてて欲しいけども。
トニー&エドワードのジェイク・ギレンホールがいい感じ。髭剃るといきなり若くなるもんだから、最初のトニーとエドワードが同じひとに見えない不思議。欧米人あるある。あと見えそうで見えないアーロン・テイラー・ジョンソンのトイレシーンが印象的。あのシーンの彼は美術品ポジションなのか。めちゃバランスの良い肉体美。
あとちょこっとだけのマイケル・シーンに「おっ」ってなったし、「えっめっちゃ美しくない!?」って動揺してしまった。ほどよいシュッとしてる感とほどよい髭がとてもよかったです。じんわり響く低音ボイスも素敵。よき。
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