アヤネ

ウインド・リバーのアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年43本目。
悲しみへの向き合い方についての描き方はすごく好みだった。カウンセラーの言った良い知らせと悪い知らせのはなしとか、ラストとか、コリーとマーティンという同じ喪失を抱えるふたりのシーンは良かったなぁ。死化粧について「どうして知ってる?」「知らないから適当に描いた」の会話は最初「??」ってなったけど、先住民としての文化的なことは失われ(奪われ)てしまっているってことなのね……そういう現代までも延々続いている差別をソッと眼前に示してくる演出というか、作品としてのつくりには緻密さを感じて良かったかな。
ただ最終的にドンパチと私刑になってしまったのがなぁ…うーーーん。これは好みの問題よなぁ。ドンパチはともかく私刑は、そうならざるを得ないという部分があったのはわかるんだけども。うん。心の置き所がよくわかんなくなってしまった感はあったかな。
あと個人的にジェーンがあんまり好きになれず…「生き残ってよかった〜」ってよりかは「おまえだけ生き残るんかい」とちょっと思ってしまった。べつに死んで欲しいと思ってたわけじゃないんだけども、主人公勢だけ生き残るのがご都合主義的に思えてなんか…署長とかだってべつに死なんでよかったじゃん、ねえ。
まー、ちょっと期待しすぎたね〜。
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