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蟻の王のeeeのネタバレレビュー・内容・結末

蟻の王(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

先生を聖人君主として描いていないところ、

過去のことは消せないし誤魔化さずに描写したところ、

エットレとの関係だけは
美しかったこと。。。

そこには好感がもてた。

でも、、、
誰の目線で観ていただろう、私は。

さまざまな「人」のいろこいのおわりを
想像した。

くるしくて
つらくて
にくくて
人生のどん底で
独りで底を見続けては、
自ら「怪物」と化してしまう。。。

少なくとも、
人生経験豊富で知識がある
「強さ」「魅力」を武器に抜け出せる人は、
「怪物」にはならず
良心を持ち得ない「人」として
傷つかない術を身につけて、
ひょうひょうと、
また次のいろこいざたへ
目が向けるのだろう

自分が他とは違う「普通じゃない」ことを
自ら醜い免罪符を発行して、、、

怪物に復讐される覚悟で
傷つけてきた自負が先生にあるのかなとは
思ってしまった。
あくまで、映画の中の先生には。。。

先生を「人」に戻したのは
エットレだと思った。
人同士で出会ったと信じていた
エットレの幸せを祈るばかりだった。

裁判で、エットレと目が合った先生の顔は、
その瞬間だけ、「純愛」の輪郭だと思った。

壊されたエットレが、ラストシーン、
遠目で先生を見つけて、まっすぐに走っている姿に、希望を見た。
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