エブリデイねむろう

ほんとにあった!呪いのビデオ98のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.5
投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第98弾。
演出・構成:藤本裕貴

「案山子」

こういう、いかにもよくないことが起きそうなシチュエーションは怖い。
案山子ちゃんが意外にかわいい。
最後の顔も明るいところでみるとかわいい。
くちびるのかたちがすき。

「詰問」

わが地元のタクシーは横暴で、実際、タクシーの多い駅前などでは何度も危険な瞬間があったりもするのだが、それは全国共通の現象である、とでも言うのだろうか。

「再会」

子どもを撮影しているホームビデオ。
動きまわる子どもが母親らしき人物の背中のかげに隠れてしまうのだが、その背中をずっと撮影しつづける意図はなんなのだろうか。
撮影者はなにがなんでもその場を動きたくなかった、とでも言うのだろうか。

「終・ナガレモノ 前編」

無能の製作委員会。
取材を避けている投稿者と接触するべく男鹿が出動。
案の定、逃げだす投稿者。
案の定、追いつけない男鹿。
150kgに全力ダッシュさせるのは虐待だと思うんですけど。

そんななか新しい映像が送られてくる。
今回も派手なノイズ現象だが、ノイズにまみれる母親の姿を察知したように逃げだす女の子。
彼女はなにを感じたのか、あるいはみたのか。
ノイズのトリックを逆手にとったいい映像と思う。
これはうまい。

「掃除機の中」

これは草。
日本にも「ゴーストバスターズ」が存在していた、とでも言うのだろうか。

「パーキングエリア」

この映像をみていても、藤本監督は子どもをつかうのが本当にうまい。
藤本裕貴はロリコンである、とでも言うのだろうか。
しかし大雨のなか帰ってきた嫁と娘を車内に入れず撮影を優先させる撮影者。
カメラマンとしては優秀だが父親としては失格である、とでも言うのだろうか。

「塔」

中国で撮影されたと思われる映像。
わかりにくいうえに合成が甘い。

「ミステリーボックス」

謂くのある呪物であると称してガラクタを送りつけるミステリーボックス商法。
映像に記録された血まみれの女性もガラクタとして送りつけられた、とでも言うのだろうか。
製作委員会は「冥婚」との関連性を指摘しているが、それならもうすこし男性受けしそうな感じで出てきてもらいたいものである。

「終・ナガレモノ 後編」

接触をさけていた投稿者からメールが届く。
製作委員会は彼女の希望どおり木箱と送り雛を供養すべく再び山奥へ。
しかし途中で投稿者はこつぜんと姿を消す。
彼女の上着を発見し調査はここで打ち切りとなったらしい。
いやいや普通に警察へ通報しての山狩り案件だと思うんですけど。

さて、毎回なにも解決しない「ほんとにあった!呪いのビデオ」だが、今回の調査については徹頭徹尾なに一つかすっていなかったという衝撃の事実が判明する。
謎が残されたといえば耳障りはいいが、残された謎がまともに解明された実績がないので、まぁ、このまま終わりなんだろうな。

2023ー旧081