"世の中は汚く…人生は悲しいものだ…"
1992年、韓国・釜山…党の公認候補として国政選挙に打って出るはずだったヘウンに突然の公認取消し…影の権力者スンテが動いたのだ…
激怒したヘウンは、起死回生の一手を打つべく"極秘文書"を手に入れ、地元のヤクザ・ピルドと手を組み、スンテに真っ向勝負に挑む…
まぁ〜出てくる奴出て来る奴み〜んな悪党…
騙し合いと裏切りが爆発的なスピードで展開する骨太なストーリーです。
みんな腹黒な悪党どもですから、誰にも肩入れは出来ず…でも分かりやすい面白さ…
世の中の裏側から表側を見せ、民主主義を声高に叫ぶヘウンの悪どさが最も汚いような気がします…
ワルだけど、ヤクザのピルドが一番純粋なのかも…まぁ、馬鹿だけど…
影のフィクサーであるスンテは、一番言葉遣いが丁寧だけど…それがまた闇の深さを感じさせ怖い…
登場人物が多いだけに、ヘウン・スンテ・ピルドそれぞれの背景が余り描かれておらず、ドラマとしてはやや薄く、ヘウンとスンテの対立の構図があっさりしているのは、ちと残念…ですが、決してスッキリとは終わらぬスッキリさは、流石の韓国ノワール…魅せてもらいました…