"失うのは怖いが、会うのも怖い…"
その世界では、原因不明の突然変異によって、人間が動物となっていった…
フランソワの妻ラナも"新生物"に変異し、南仏に新たに作られた施設に移動する事になり、フランソワと息子エミールも南仏へ…
だが、移送途中のバスが事故で横転し、ラナを含めた"新生物"が森へ逃げたのだ…
ラナを探しに森へ入るフランソワとエミール…しかしエミールの身体にも徐々に変異が起ころうとしていた…
徐々に人間が動物の姿に変異していく世界の話は実に興味深く、フランス映画ならではのテンポとトーンに引き込まれていきます。
人間と新生物の分断は、現実社会の構図を深読みさせるようでいながら、深い家族愛を描き、ラストシーンの清々しさになんか感動…
Xメンのような派手さはなく、手塚治虫の漫画を強く意識した中々の意欲作に思えました。