そう…あの経験で学んだ事は…"人に意地悪も優しくもしない、ただ普通に接する事だ"…
そう言い放った孫ジュリアンに、"あなたの為に話すべき"と語り出した祖母サラ…それは"命を懸けた親切"の物語…
"ワンダー 君は太陽"のアナザーストーリー…前作を観ていないとしても全く問題はありませんが、二作連続で観ると綺麗に帰結しているので、その世界観はより深まるかもしれません。
私は前作鑑賞時にオイオイ泣いてしまいましたが、本作でもまたベー泣き…全く…ジジィになると壊れた水道の蛇口のように涙が溢れてきてしまう…困ったモノです。
サラを命懸けの親切で救ったのは、孫と同じ名前のジュリアンとその家族…
5年間も隣の席にいたジュリアンの姿を全く気にしていなかったサラは、逆の立場だったら助けないと言う…確かにジュリアンがサラを助けたのはティーンエイジャー特有の想いがあったのかもしれませんが、自分や自分の家族を危険にさらしてもサラを助けなければならないという勇気には頭が下がる想いです。
普段のちょっとした親切でさえ勇気がいるのに…
現実には限界があるが、空想は無限だとしてジュリアンとサラの二人だけの世界の美しいこと…
本作はホロコーストという重い事実が背景にあるだけに、シビアな現実が突きつけられますが、絶対絶命の状況であるにも関わらず、何処かファンタジーのフィルターが掛かっているような描写もあり、それが魅力的に思えます。
まさに"人間万歳"…前作と本作の根底にはこの言葉があるのですね…
全然関係ないのですが…サラを助けたジュリアンを演じたオーランド・シュワートくん…なんだか誰かに似てるな〜なんて思ってたら…神木隆之介くんに似てないですか?…私ずっとそれが気になってしまって…